2022/06/05
「おーう妖夢ちゃん入るぞこんこん」
「フミタさんってノックしないと成仏するとかの呪いにかかってるんですか」
「今日ステーキだって香ってくるぜ匂いがよう肉の」
「倒置が暴れていますね」
「台所いって肉が焼ける様子見に行こうぜ」
なんて素敵な誘い文句なんだと感動しました。
私はフミタさんと一緒におだいどこに行きました。
本日のメニュー
・ポークステーキ
・人参のグラッセ
・焼きアスパラガス
・ガーリックライス
「幽々子様居ますよフミタさん」
「ほんとだ」
「眺めてるの」
「幽々子様偶然っすね。うちらもっす」
「です」
幽々子様とフミタさんと並んでお肉が焼けるのを眺めました。
Y子さんがずっとこちらを気味悪く見てたのが印象的です。
「……幽々子様」
「んー? なあにフミタさん」
「あそこで焼いてるのうちのステーキなんすよ」
「ぐふっ」
なんか幽々子様が笑っていました。
あそこで焼いてるのはフミタさんのステーキだそうです。
「おふ、おふふふふう」
「幽々子様ツボらせたぜ妖夢ちゃん」
「すごいですね。幽々子様あんまりあんなに笑わないのに」
「おふふふふおふ」
「ねえ邪魔だからみんな出てって」
Y子さんに追い出されました。
お腹をおさえて震える幽々子様もです。
主人とはいえ容赦はありません。
「フミタさんやめてようもう」
「すんません。そんじゃあとで」
「はあい」
「後で何かするんです?」
「フミタさんとお酒飲むのよ」
幽々子様と唯一二人きりでお酒が飲めるフミタさんです。
すごいです。
私は酔っぱらえないです。
フミタさんは多分何も考えてないから酔っぱらえるんです。
すごいですフミタさん。