2022/06/19
「すやすや」
「あれ」
朝起きたら幽々子様が布団に入っていました。
気持ちよさそうにすやすや寝ています。
「幽々子様、いつ入ってきたんですか。もう朝ですよ。しゃんとしてください」
「むにゃむにゃ」
むにゃむにゃと気持ちよさそうです。
どうやら今日はからっと晴れているようです。
だから気持ちよくなった主人が入ってきちゃったのでしょう。
「私顔を洗ってきますから。起きてるんですよ」
「よむー」
なんか鳴いていました。
顔をばしゃばしゃとやって、部屋に戻ります。
「幽々子様起きましたか？ あれいない」
幽々子様はすでに居ませんでした。
本日のメニュー
・ミートソーススパゲティ
・ブロッコリーとトマトのサラダ
・コンソメスープ
「わあ朝スパゲティ」
「妖夢遅いわよ早く座りなさい」
「幽々子様いつの間に起きて着替えたんですか。しかもしゃんとしています」
「……？」
「え？ さっき私の部屋いましたよね」
「行ってないわよ？」
「え」
「幽霊でも見たんじゃない」
「う、うそです幽々子様いましたもん！ 私の部屋にいたじゃないですか！」
「妖夢ちゃんいただきますしたいから座って」
「あはい」
Ｙ子さんに促されて座りました。
でも納得いきません。
確実に幽々子様はさっき居ました。
「幽々子様さっき私の部屋いましたよね？」
「しつこいわね。幽々子様はいません」
「え、えーでも」
「妖夢ちゃん寝ぼけてたんじゃないの」
「……そうでしょうか」
「幽霊よ幽霊」
「怖いこと言うのやめてください幽々子様。今夜部屋に行きますよ」
「なにその脅し文句」
「怖がってるだけだね」
朝のあれはなんだったのでしょう。
ちゃんと鳴いてた気がしますが……
幽霊だったら怖いので、今日はカセさんのお部屋に行って酔っ払って寝ることにします。
行ってきます。
