2022/06/28
「幽々子様、おやつです」
「うむ」
幽々子様の部屋に行ったら幽々子様が紙と筆を手に真剣な顔をしていました。
こういうときは絶対に近づいてはいけません。
「もしお忙しいのであれば持ってきますが……」
「妖夢」
「なんでしょう」
「ピザ食べたくない?」
「ピザなんてずっと食べたいです」
今日の夕ごはんはピザに決まりました。
本日のおやつ
・クリームパン
「幽々子様、クリームパンですよすごい美味しいです」
「うむ。あんむ。ちゃいぽー」
「Y子さん、ちゃいぽーだそうです」
「ここのクリームパン美味しいからね」
「ところでY子さん」
「なんでしょ幽々子様」
「ピザが食べたいわね?」
「いえ別に」
幽々子様はしゅんとしていました。
しゅんとした幽々子様はぱそぱそとクリームパンをかじります。
「幽々子様」
「なにー……」
今すぐにでも消えそうでした。
「ピザがいいならピザがいいと言ってください。Y子は従うまでです」
「Y子さん……」
幽々子様は目をきらきらさせていました。
「Y子さん、私今日ピザが食べたい!」
「もう炊き込みごはん仕込んじゃったんですよね」
「しゅん」
「ちょっとY子さん! 幽々子様で遊ばないでください!」
「ああもう幽々子様こんな小さくなって」
「けらけら」
カセさんと一緒に幽々子様を慰めました。
Y子さん恐ろしい人です。普通に幽々子様で遊びます。怖いです。
結局今夜は藤原さんのところのピザを頼むことになり、幽々子様は元通りになりましたがY子さんは本当に怖いです。
主人で遊ぶこわい従者です。