2022/07/02
「あっついもう!」
縁側で涼んでいたらY子さんがびしょびしょの状態で跳んできました。
あれはもうぴょーんと跳んでたと思います。
むしろ飛んでたかもしれません。
「妖夢ちゃんでっかいのに作ったからお皿に盛ってきて」
「もちろんです。Y子さんが暑い中苦労して作ったお料理、私が責任をもって盛らせていただきます。本当に暑い中お疲れ様で」
「早く。冷める」
ということで今日のお昼ごはんのとどめは私でした。
本日のメニュー
・鉄板あつあつ焼きそば
・目玉焼き
・冷やしトマト
「あー妖夢ちゃんナイス。ちゃんと目玉焼き乗せてる」
「私頑張りました。目玉焼き乗せるんだなって。すぐ気づきましたよ。Y子さん嫌ですね私を見くびらないでください。私くらいになると目玉焼きを乗せるんだなってすぐ気づくもんですよ」
「今日の焼きそば妖夢が作ったの?」
「いえ、お皿に盛り付けただけです」
「……よよよ」
なんか泣きながらカセさんに耳打ちしています。
変な主人です。
「カセさん、幽々子様はなんで泣いてるんですか」
「ただ盛り付けただけなのにあんなに自信満々になれるあの子が不憫で不憫で、と」
だって目玉焼きも盛り付けました。
違うお鍋にあった目玉焼きも焼きそばの上に乗せるんだってピンときたからこれはすごいことです。
「幽々子様は大げさです」
「いや私も同じこと思った」
「……幽々子様もカセさんも大げさです。Y子さんどう思いますか」
「私の焼きそばの感想が全然無いのが不服」
「めちゃくちゃ美味しいです!」
「このソースのお焦げのところがね、素敵よね」
「すごい美味しい。おかわりしたい」
Y子さんがふくらんでしまったので三人でいっぱい褒めました。
いけません、Y子さんより出しゃばってはいけません。
これからは自分よりもY子さんのことをちゃんと考えましょう。
反省です。
でもまあ、不憫ではないです。
幽々子様は大げさです。