2022/09/03
「ねえ妖夢」
「わ、びっくりしました」
朝起きてお布団を畳んでいたら幽々子様がふらっと部屋にやってきました。
幽霊みたいなお方です。
「どうしたんですかびっくりしますよ」
「怖いの」
「え」
「怖いのよ」
「どうしたんですか、おばけでも出たんですか。私もうここから移動したくないです」
「揚げ物とカレーのにおいがする」
「なんですって」
それは恐ろしいです。
私たちはそんな恐ろしい状況に怯えながら、恐る恐る居間に向かいました。
本日のメニュー
・朝カツカレー
・冷やしトマト
・ゆでなす
「……か、カツカレーです幽々子様!」
「ここれ妖夢、わかることをわかることなのにわかる」
幽々子様は日本語がおぶっ壊れになられていました。
混乱する気持ちもわかります。
「カツちょっとちいちゃいですけど」
「いやでもカツカレーはカツカレーですよY子さん何が起きてるんですか」
「朝にカツカレー出しただけじゃない」
「おかしいですよねえカセさん」
「おかしい。美味しいけど」
「そうですよ。美味しいですけど」
「Y子さんおかわりある?」
幽々子様はおかわりしていました。
カツは無いけどカレーはあるそうでぱくぱくとしていました。
「暑いと食欲無くなるわねえ」
「……ギャグですか?」
Y子さんに突っ込まれていたのでもう終わりです。
主人は鉄の胃袋です。
それを目指して私も鍛えましょう。
修行に行ってきます。
胃袋が鍛えられるかわかりませんが、頑張ってきます。