2022/10/05
「愛よ私は全てに愛を注ぐの」
「はあ……?」
居間に行ったら早々に幽々子様にそんな事を言われました。
どうしちゃったのでしょうか。
「あ、中途半端」
「相変わらず辛辣ね」
Y子さんが用意した朝ごはんは、とても中途半端なやつでした。
本日のメニュー
・シリアル(くだもの添え)
・鶏のささみのサラダ
・ゆで卵
・野菜ジュース
「またくだものなんかの力を借りて美味しいと思われてますねこいつ」*1*2*3*4
「妖夢ちゃんはシリアル嫌いなの?」
「いえ、まあまあです」
「あ、そう」
でも中途半端です。
お米やパンの役割をするには少し荷が重いと思います。
「今日のシリアルリクエスト幽々子様よ」
「え、どうしちゃったんですか幽々子様、こんな中途半端なやつを希望するなんて」
「もう言ったわ」
それが先程の「愛よ私は全てに愛を注ぐの」だったのでしょうか。
なんか先回りされました。
「そんな高尚な理由が……さすがは幽々子様」
「ふふん」
「でも本当は甘いの食べたかっただけですよね?」
「うん」
なんかY子さんには本音を言っていました。
うんうんうなずきながらシリアルをさくさく言わす幽々子様はなんか可愛かったです。
もうしばらくシリアルは良いですが、ああいう幽々子様が見れるならシリアルはたまにはいいものです。
たまにはですが。
調子に乗らないでください。
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