2022/10/31
本日のメニュー
・あれ鍋
「わあ。朝から鍋ですか」
「妖夢」
「はい幽々子様」
「朝から」
「知っています」
見たらわかることをわざわざ言うくらい幽々子様は揺れていました。
わくわくして揺れています。
主人はだいたい良いことがあると揺れます。
「幽々子様、このくせのある匂いはあれではないですか」
「もちろんよ妖夢これはあれよ」
「あれの鍋出来ましたよー」
Ｙ子さんが大鍋を持って机に置きました。
この匂いはあれなのです。
羊のお肉のお鍋です。
匂いがたまりません。
「妖夢、これ妖夢じつは羊は案外すき焼きみたいに食べると美味しいのよ」
「ということは生卵に」
「そういうことよ。Ｙ子さん」
「はーい」
幽々子様は生卵をちゃっちゃしてお肉につけて食べていました。
美味しそうです。
「Ｙ子さん、私もあれやりたいです」
「はいはい」
「あれ、Ｙ子さんはやらないんですか。カセさんも」
「好み」
「そですか」
卵をつけるともちろん美味しかったですが、別に付けなくても美味しいなと思いました。
でもまあ、主人が嬉しそうにやってるのでたまにはやってもいいかなと思いました。
好みです。
私はどっちでも良い派閥です。
