2022/11/07
「……」
「……」
「……あ、あの、どしたの」
「この阿呆うさぎに殴られました」
「だって傷口見せようとしてくるんだもん」
「……」
今日は里でおやつを食べました。
本日のおやつ
・チョコレート大福
「里の甘味処もこんなハイカラなもの置くようになったんですね。やりますねえ」
「……」
「大丈夫ですよ今泉さんには見せようとしないので」
「いやあんたやりなさいよ今泉さんにも私にしたように」
「なんで鈴仙は今泉さんと自分が同じ立場だと思ってるんです? わきまえてください」
「何を食べたらあんたそんな理不尽なこと言えるのよ」
「チョコレート大福です。一口いります?」
「いる」
「この人達仲がいいのか悪いのかわからないわあ……」
別にどっちでもないです。
鈴仙はすねると面倒なのでちょっとごきげんを取っただけです。
だけどちょっとしつこく治りかけであれな感じの傷口を見せようとしただけで怒りすぎです。
「あんたなんでそんなに傷見せたがるのよ」
「え、なんでしょう。……珍しいから?」
「誰が見るか」
「私もいやー」
「そんな。二対一ですか」
冷静に、自分で置き換えて考えてみました。
例えば幽々子様の傷口ならみたいですが、幽々子様に傷という概念があるのかわかりません。
そもそも傷を負うほど弱くないです。
鈴仙なら見たくないです。
今泉さんならちょっと見たいです。
……ふむ、全然わかりませんでした。
とりあえず、人に傷口を見せるのはやめておきましょう。
そもそももうほとんど治ってますし。
明日フミタさんに見せてそれで終わりにします。
おやすみなさい。