2023/02/19
「これきのこ。……妖夢」
「いま私のこときのこって言いました?」
部屋のふすまががらりと開いて幽々子様が顔を見せました。
いつものからかいかと思ったのですが、普通に間違ったようです。
私はきのこではありません。
「幽々子様、私はきのこではありません」
「そんな頭してるのが悪いんでしょ。だから間違っちゃったのよしいたけ」
「きのこのゴリ押ししないでください」
「きのこのゴリ押しって何よ。お昼出来たから早く来なさい」
「あ、はい」
お昼が出来たという報告を幽々子様にさせてしまいました。
私は急いで居間に向かいました。
本日のメニュー
・きのこ鍋
・茶飯
「……」
「美味しそうねえきのこ。ねえ聞いて私さっき妖夢のこときのこって言っちゃったのよ」
「……」
なんか主人回りで笑いが起きていました。
ひどいです。
いや、幽々子様のおっちょこちょいは珍しいですが私のきのこで笑わないでほしいです。
「このお鍋はきのこのゴリ押しですね」
「今のは妖夢が気に入ってるフレーズね」
「幽々子様やめてください。フレーズってどういう意味ですか」
「妖夢これポン酢合うわよ」
「あ、ほんとだポン酢ですね……暖まります……」
なんかごまかされましたが、お昼に食べたきのこ鍋で長い間ぽかぽかでした。
やはりお鍋は良いです。
難点は、少しごはんを食べすぎてしまうところです。
でも、きのこは太らないのでいっか。
ちょっと素振りでも消費してきます。
いってきます。