2023/03/15
本日の秘密のおやつ
・隠し大福
「もぬもぬ……やはりここの甘味屋のは美味しいですね」
「す」
「わあ!!!」
部屋で本を読んでいたら幽々子様が後ろにいました。
変な日本語ではありません。
本を読んでいたら幽々子様が後ろにいたんです。
いつのまにか。
「びっくりさせないでくださいよ!」
「……」
「なぜ無言なのですか」
「す」
「消えた……」
これは追いかけなくてはいけません。
主人というものは基本的にかまってちゃんなので。
「夕飯前のお忙しいところすみません」
「んー」
「幽々子様見ませんでした?」
「……ん?」
「幽々子様見かけてません?」
「誰だって?」
「幽々子様です」
「……後ろ」
「わあ!」
いました。そして消えました。
「……な、なんなんですかもう」
「妖夢ちゃんと遊びたいんじゃない?」
「じゃあ部屋行ってきます」
「夕飯前だからねー」
部屋の前に行き、幽々子様を読んでみると部屋の中にいるようでした。
神出鬼没にも程があります。
「あの、なんでしょうか」
「さっきお大福を食べていたわね?」
「はい、秘密のやつです」
「す」
「あ、それ!」
「私も買っていたので、食べているのを見ていなさい」
「……なぜです?」
「私もさっき貴方が食べているのを見ていたからよ」
なぜか幽々子様が大福を堪能しているところをしっかり見ました。
そしてお夕飯の時間になったので一緒に居間に行きました。
なんだったんでしょう。
よくわからないですが、嫌なものではなかったです。
ちなみに夕飯はレバニラでした。美味しかったです。