2023/03/21
「ざざざざざ」
「ええ……」
紅魔館に行ったら主が震えていました。
水着を着ているからです。
この寒いのになぜ水着を来て傘の下で寝ているんでしょう。
「おおおおおおーうううぅ」
「凍えてるじゃないですかどうしたんですか」
「だだだだって冬は終わっただろろろろお」
「……」
私は無視して紅魔館の中に入りました。
今日はいつもの服に、薄手の上着一枚がちょうど良いです。
本日のおやつ
・かりんとう
・ハーブのお茶
「ぽすぽすぽすぽすぽすぽす」
「かりんとう中すみませんパチュリーさん、知ってたらでいいんですが」
「なに」
「ここの主が門の前で凍えていたんですが何をしているのでしょう」
「……」
パチュリーさんは机に無造作に置かれている水晶のようなものに魔力を込めました。
それをしばらくじっくり見ると司書の小悪魔さんを呼びます。
「咲夜に報告」
「あいー」
とりあえず門の前で震える主人はいなくなったようです。
あとはゆっくりかりんとうをぽすぽすしながら読書にふけることが出来ます。
「じゃあこれ借りてきます」
「うん。あ、ねえ」
パチュリーさんに呼び止められました。
珍しいです。
「レミィがまた門の前にいたらたたっ斬っていいわ」
「……流石にそれは」
「大丈夫、咲夜も良いって言ってる」
「そっちのほうが問題だと思いますが」
幸いレミリアはいませんでした。
代わりのメイド妖精はしっかり厚着していました。
よくわからないですが、主人は暴走するものなので、今日はそういう日だったんでしょう。
暴走の一日です。