2023/03/22
「妖夢ちゃんいる?」
「せめて確認してから入ってください」
お着替え中だったのに。
Y子さんが部屋に来るのは珍しいのでお着替えを中断します。
「おなか空いてるでしょ?」
「さっきお昼食べたばっかりじゃないですか」
「おなか空いてるでしょ?」
「締め付けのきつい服から緩やかな服へ着替えようとするくらいにお腹いっぱいです」
「おなか空いてるでしょ?」
「いやだからY子さん」
「おなか空いてるでしょ?」
「……」
「おなか」
「空いてます」
空いてました。
空いてないとなんかされそうなので空いてることにしました。
「あらよかった! 味見役やって」
「……」
「ほらはやくおだいどこ」
なんかおなか空いてるので、お昼ごはんいっぱい食べた後おだいどこへ行きました。
Y子さんには逆らえません。
本日のおやつ
・レバーのワイン炒め
・変わったスパイスの豚肉の串焼き
・ラム肉のすき焼き煮
「レバーどう?」
「うん、お酒に合いそうです」
「この串焼きは?」
「あれですね、このスパイスが、こう、炭酸のお酒に合いそうです」
「このすき煮は?」
「牛肉と違うこの癖のある匂い。うん、お酒に合うんじゃないかと」
「……」
「Y子さんが無理やり連れてきたんですからね!」
露骨に使えないなという顔をされたので思わず大きな声を出してしまいました。
私だってお腹いっぱいじゃなかったらもうちょっとうまいこと言います。
「まああんまり期待してなかったから」
「……」
「ごめんごめん。今度またおなか空いてるときにお願い」
「はい……」
ということで明日はおなか空いてるときにお願いしました。
多分お花見用の新メニューでしょう。
この結果が宴会のメニューにかかわるので結構大事です。
明日はしっかり感想を言いたいと思います。