2023/05/22
今日は雨が降っていたので部屋で読書をしました。
文武両道とは私のことです。
「こんこん」
「どうぞー」
「今大丈夫ですか?」
「大丈夫すぎます」
ツシマさんがやってきました。
「ちょうどよかったです。ここでくつろいでいいでしょうか」
「ど、どういうことです?」
「ここは落ち着いて本が読めると聞いて」
「フミタさんですか」
余計なことを言う先輩です。
別に私は構わないのですが。
「ノゾっちも来ています」
「椅子持参してきたっす」
「あ、はい」
「おやつも持ってきました」
「早く入ってくつろいで下さい」
なんだか後輩が楽しそうにしているのであれば、先輩としては見守るしかないです。
今日は奇妙な読書会が開かれました。
本日のおやつ
・チョコクッキー
・紅茶
「あんこは食べ飽きたかと思いまして」
「なんて気の利く後輩でしょう」
「紅茶淹れたっす」
「王様の気分です」
後輩に囲まれるのも悪くないです。
クッキーをぱりぱりやりながら読書を再開します。
「ツシマさんは何を読んでるんです?」
「料理の本です。最近面白さに気づきまして」
「素晴らしいですねえ。ノゾっちさんは」
「フミタ先輩が覚えとけって言うんでこれを」
「将棋の本」
そういえばちょっと前に適当にやってた気がします。*1
「真面目ですねえ」
「妖夢さんは何を」
「恋愛小説です。恋愛が書いてあるんです」
「恋愛が」
意外だったのかノゾっちさんは変に驚いていました。
どう思われているのでしょう。
なんか、脳筋だと思われていたら嫌です。
「剣士たるものいろんな感情に触れるべきですからね」
「格好いいっすね」
「なんのなんの」
楽しい読書会ですが、少しつかれました。
後輩には格好いい所を見せないといけないので気が抜けません。
……酔っ払ってるカセさんやフミタさん見てるとすべてがそうでは無い気がしますが。
まあ、私は格好良くありたいです。
*1 2023/03/30