2023/05/24
それは朝から漂っていました。
「それでは幽々子様」
「いただきます」
今日の朝ごはんは納豆ごはんでした。
納豆にネギ、しょうが、ごまとキムチに目玉焼きです。
少しばかり寂しいですが、Y子さんにも忙しい日や寝坊の日があります。
作ってもらってる身です。
私達は出されたものを美味しくいただくのです。
「妖夢、におうわ」
「そりゃ納豆ですから」
「違うわ。……お昼、夜かしら」
ぴんときました。
「もしや、これは前哨戦なのでしょうか」
「その気配があるわ。幽々子様センサーがびんびん」
「幽々子様センサーが」
幽々子様センサーがそうならとんでもないことになりそうです。
ちなみにお昼はおそうめんでした。
「焦らすわねY子さんは」
「これは夜に期待ですね」
今日はおやつのあと、私の部屋でじっくり瞑想をして晩ごはんを待つことにしました。
朝、昼と優しい食事ばかりです。
これは夜とんでもないことが来るに決まっています。
「無心。妖夢、瞑想は無心よ」
「はい」
「眠っても駄目なのよ。頭の中をからっぽに……」
異変はそこで起こりました。
「ゆ、幽々子様」
「漂ってきたわね。これは大物よ」
「無心なんて不可能です!」
「妖夢、瞑想やめ! おだいどこにいくわよ!」
本日のメニュー
・うな重
今日の晩ごはんなんとうな重だったのです!
Y子さんはやる人です!
「……」
「……泣いてる」
涙を流しながら喜んでいたら、Y子さんとカセさんにしっかり引かれました。
でもうな重なので。うな重なので良いんです。
うな重……美味しかったです。
今日という日はうな重を食べるためにありました。
充実した一日でした!