2023/06/16
「妖夢ちゃんおやつだってよー」
「はーい」
お庭の剪定に熱中していたらもうおやつの時間です。
やっぱりお仕事というのは熱中してしまうものです。
お知らせしてくれたフミタさんと一緒に居間に向かいました。
「今日はフミタさんも一緒です?」
「幽々子様いねえからなー」
「遊びに行っちゃいましたからね」
「今日ツシマっち作」
「む」
「一瞬で厳しい表情になってて草」
「く、草?」
「ツシマっちのおやつ何かな~」
ツシマさんのおやつなんて期待です。
これは先輩としてしっかり判定しなくてはいけません。
本日のおやつ
・アップルパイ
「お、美味しい……」
「んめえなこれ」
「ありがとうございますー」
挨拶もほどほどに後輩のシェフはおだいどこに引っ込んでしまいました。
二枚目を焼いているそうです。
Y子さんがついているとはいえこれは美味しすぎます。
「ほくのほくでさくのさくで丁度良い甘さですね」
「めっちゃうめえな」
「フミタさん、でも厳しく評価しますよ私は先輩として」
「お、先輩威厳見せちゃってくだせえよ」
「フミタさん妖夢さん焼き立て出来ましたけど食べます?」
「食べます!」
「威厳どうしちゃったんだよ先輩」
焼き立てはもう本当にほくほくじゅわーでした。
あんなのずるいです。焼き立ては絶対に美味しいんです。
ツシマさん、しっかり成長しています。
先輩としてこんなにうれしいことはないです。
また食べたいです、あのアップルパイ。