2023/11/01
「これ妖夢」
「は、はい妖夢」
縁側で雨をぼうっと眺めていたら幽々子様に声をかけられました。
なんか、ものすごい気を抜いてました。
さっき襲われたら危なかったです。
「今年の忘年会の話のヘードバックが無いわよ」
「……幽々子様、難しい言葉を使わないで下さい」
「こないだ永遠亭に行った時の報告をしなさい。忘年会のお話をしにいったんでしょ」
「そういう意味ですね」
横文字は難しすぎます。
先日、永遠亭に行って何も成果を得られなかったことを説明しました。*1
「あらそうなの」
「また今度、お医者さんが暇そうな時を狙って行きます」
「じゃあ今から行きましょ」
「え」
「どうせ暇でしょあんたは」
ということで幽々子様と竹林デートとあいなりました。
本日のおやつ
・練りきり
「ごめんねうちのイナバたちちょうど出てて」
「おかまいなく。お菓子を頂いておりますので。いただきます」
「こちらこそいただきます。……これなに?」
「妖夢、お土産の説明」
「うちのシェフ特製のおまんじゅうとかりんとうです」
「あら素敵」
なんとお姫様が出迎えてくれました。
しばらくおしゃれな練りきりを堪能してると永琳さんが足音を立ててやってきました。
「お待たせして。季節の変わり目はどうも患者が多くて」
「いえいえ。こちらこそ突然押しかけてるんですもの」
「先日も妖夢さんが来ていただいたのに」
「今日はたまたま近くを通りかかったのよ。せっかくですからお医者様見ておこうと思いまして。ね、妖夢」
「見ておこうと思いました」
「お医者様見ておくって何よ」
ちょっと嘘をついちゃいましたが、忘年会のお話をしっかり出来ました。
帰り道聞きましたが、こういう時は少し強引にいかないといけないとのことでした。
目的は忘年会の打ち合わせです。
忘年会が開催されない、ということだけは避けなければいけないのです。
だからちょっと強引でも押しかけた、ということです。
……勉強になります。
もうちょっと強気で。
こういう時は、出会った瞬間斬りかかるつもりでやるようにしましょう。
*1 2023/10/27