2023/11/23
「どん」
「え、えび!」
えびがありました。
しかもいっぱい。
えびがいっぱい。
こんなことがあっていいのでしょうか。
「Y子さん、私幽々子様に知らせてきます!」
「はーいいってら」
幽々子様の部屋に来ました。
大声でこんこんと叫びます。
「ゆゆゆ子様!」
「ゆがいっこ多いわ、なあに騒がしい」
「おだいどこにえびがいっぱい居ます。失礼しますね!」
幽々子様の部屋のふすまをがらりとあけました。
そこには誰も居ませんでした。
おだいどこに戻ります。
「妖夢ちゃんが居なくなったくらいで幽々子様来たけど」
「……じゃ、じゃあ部屋で聞いた幽々子様の声は?」
「妖夢、実はこの家幽霊がいるのよ」
「えええ!」
「茶番はその辺にしてどっかいってもらえます?」
邪魔だったようです。
仕方がないので居間でえびを待ちました。
本日のメニュー
・えび天もりそば
・ほうれん草の玉子焼き
「はい注目」
「みんなY子さんに注目しなさい」
「はい」
「はい」
幽々子様に言われなくとも、私もカセさんも注目します。
なぜならえびだからです。
「この揚げたてのえびの天ぷらをめんつゆにどかん」
「ああ……」
「これぞぜいたく食べ。さあどうぞ」
そうして冷たいめんつゆにどかんしてえび天をかじります。
「なんか涙出てきました」
「本当に出てるじゃない妖夢」
美味しすぎて涙出てくるのとかをやりました。
やはりえびは。
えびはおいしいです。
最高の夕飯でした。
もうこの幸せのまま寝ます。
今日も幸せでした。
ありがとう、えび。