2024/02/13
本日のおやつ
・きゅうり
・みそ
「……」
「……どうした、食えよ」
「……」
居間にいったら、フミタさんとイマナさんがにらみ合ってました。
間にはきゅうりが一本置いてあります。
「……な、何があったんですか」
「妖夢ちゃんか」
「妖夢ちゃんちょうどいい。座りな」
「は、はい」
「イマナの野郎がよう、うちのおやつ食ったんよ」
「え、それはいけないですね」
「私は悪くない。ナコちゃんに食べていいか聞いたからね」
「それじゃあ何か! ナコさんはうちのおやつなんてどうでもいいっていうのか!」
「そうだから許可したんだろう」
「どう思うよ妖夢ちゃん!」
「このきゅうりは美味しいですよしゃくしゃく」
「なんでお前が食ってんだこらあ!」
「ぐふふ……」
なんか間違ってたみたいです。
でもフミタさんが食べろよって言ってたから。
「違うわこいつが『ほらきゅうりならあったよ食べなよ』って投げてきたんだよひどくねえか?!」
「それはひどいですよイマナさん」
「妖夢ちゃん、昨日こいつと飲んでたんだけど」
「あ、はい」
いつも言い合いしているのにお酒はよく飲む二人です。
「きゅうりってうめえよなうちきゅうりのポテンシャル舐めてたわ明日のおやつきゅうりでもいいくらい」
「……」
「って言ってたから差し出したんだ」
「……フミタさん?」
「酒飲んでる時の話は違うだろうがよう!」
「自分の言葉に責任を持ちな君は」
「私戻っていいですか?」
「何しに来たんだお前は!」
「きゅうり食べに」
きゅうり、美味しかったです。
おやつがきゅうりはちょっと嫌ですが。
美味しいんだからフミタさんも黙って食べればよかったのに。
あの後二人はいつまで言い合っていたのでしょうか。
まあ、喧嘩するほどなんとかです。
気にする必要はないでしょう。