2024/04/02
「うーす」
「ども」
里の甘味屋で休んでいたら鈴仙がやってきました。
仕事の格好をしていますが、暇そうです。
本日のおやつ
・桜餅
「暇なんですか」
「暇そうなやつに言われるとは思わなかったわ」
「……暇、というかあれなんですよ」
「あれ言い返さなかった珍しい」
「お花見したじゃないですか」
「ああうん、今年もお疲れ」
「どもども。今回室内はいつもの縁側の部屋じゃなくて大部屋でやりましたよね」
「ああうん、なんかおっきいところね。桜見に行くまで廊下歩くからなんか面白かったわ」
「あそこを確保するためにお引越ししたんですよ」
「あーなんか影狼が言ってた気がする」*1
「なのでへとへとでして」
「ほーん」
「そしてお引越しとお花見の準備してた前は何してたか忘れました」
「……」
「気持ちはわかりますけど鈴仙に呆れた顔されるのむかつくのでやめてください」
「まあ、ああ、うん、ごめん」
「謝るのもなんかいやなのでやめてください」
「どうすりゃいいのよ」
「……キャロットケーキください」
「そっちのも」
「あい」
「んで、帰ったら何するの?」
「そんなのもう……素振りをしたり、庭を見たり」
「庭を見るって仕事あるのねえ」
「そりゃうちくらい立派な庭だったら」
「なんか斬ったりしないの」
「辻斬りは禁止されています」
「この話の流れでなんでそうなるの?」
「上段です。間違った冗談です」
「今の何が冗談だったの?」
「私は下段に構えるのが好きなので」
「……わかるか!」
今日も勘の鈍い鈴仙とおやつでした。
暇そうなやつは羨ましいです。
まあ、今は私もですが。
羨ましい魂魄妖夢です。
明日から、なんか、忙しくします。
きっと。
*1 2024/03/23