2024/05/26
幽香さんの所に行きました。
今日も当たり前になにかお仕事があるのかな、と庭に向かうとなんと咲夜がいました。
「えー珍しい。どうしたんですか」
「きたきた。そっちの植木鉢持ってきてー」
「あはーい」
「……私もなにかしたほうが?」
「いいのよ客は黙ってお茶でも飲んでなさい」
どうやら私は客じゃないようです。
咲夜は傘の下で遠慮気味に紅茶を飲んでしました。
私は植木鉢をえっほえっほ運びます。
「今度紅魔館でパーティーやるから」
「え、そうなんですか」
「猫ちゃんパーティー」
「お嬢様が野良猫と打ち解けたので記念パーティーですわ」
「……なるほど?」
「ねえ植木はやくー」
「あはーい」
つまり咲夜は招待状を届けに来たということです。
「白玉楼にも今度お邪魔するから」
「ぜひぜひ。お菓子を用意して待っています」
「終わったら用意するからちょっと待ってね」
「おかまいなく。……やっぱり手伝いますわ」
「そう? じゃあ少し剪定を頼みたいんだけど」
「私の得意分野では?!」
「貴方は切り過ぎそうだからだめ」
「……しゅん」
確かに私の剣よりも咲夜のナイフの方が切りやすそうです。
そう自分に言い聞かせて植木鉢を運びました。
本日のおやつ
・フルーツタルトケーキ
・いい匂いの紅茶
「これは贅沢な」
「ほへほほいひいへふふぁ」
「こちらこそ手伝ってもらってありがとう」
咲夜はタルトにがっついていました。
後から聞いたら「とても美味しいですわ」と言っていたようです。
「それで、貴方は客じゃないの?」
「奇遇ですね。私もさっきそう思いました。幽香さん」
「……パーティーにも持ってくわ、タルト」
「お嬢様が喜びます」
なんか流されました。
まあいいですけど。
結構なお仕事ですが、美味しいものが食べられるので。
私は友人なので。
幽香さんの友人なので客じゃありません。
きっと一歩上なんです。
いえい。