2024/07/08
「今日フミタ居ないよ」
「えっ」
今日ははずれ会です。
なのにフミタさんが居ませんでした。
こんなことは滅多にありません。
「というか今まで無いんじゃないかな」
「フミタさんはどこに」
「幽々子様の部屋」
「あ、なんか言ってましたね」
たまーに幽々子様は部屋にフミタさんを呼んでいます。
幽々子様と二人で気兼ねなく飲める珍しい人です。
普通は緊張しますけど、フミタさんは緊張しません。
「あの、どうでもいいんですけどカセさん」
「ん」
「そこあとで変わってくれませんか?」
「やだ」
両手にツシノゾのお二人をはべらせていました。
羨ましいです。
本日のはずれ会
・梅酒のソーダ割り
・なし酒の水割り
・枝豆入り卵焼き
・もやしの辛いの
・ほうれん草とあぶらげとベーコンの炒め物
・冷奴
「カセさんいい匂いしたねノゾっち」
「でもちょっと心配なくらい細かった」
「……これいいですねえ!」
「妖夢ちゃん、うるさい」
変わってもらいました。
両脇に二人の後輩を座らせるのはなんか、とても良い感じです。
「妖夢ちゃん」
「な、なんでしょう」
「客観的に見てさっきまでの自分の醜さに気づいたからそろそろやめよう」
「そんなに今醜いんですか私」
ちょっとお酒もあいまって興奮してしまったかもしれません。
「妖夢さんせっけんのにおいしたねノゾっち」
「でも小さくて不安になった」
「カセさん、あの二人の感想なんかちょっと心がぎしぎししますね」
「すごくわかる」
後輩の率直な感想は不安になります。
またやりたいですが、フミタさんが居たらなんか出来なそうです。
……またどっかいってくれないかな。