2024/07/10
「ということで報告。幽々子様が完全に溶けました」
「久々ですね」
「近年なかったんじゃない?」
「ということで私は二度寝します」
「おやすみなさいY子さん」
「朝ごはんどうしようか妖夢ちゃん」
幽々子様が溶け、Y子さんがサボり、私とカセさんが残されました。
今から何をするにしても、朝から暑すぎます。
「うーす聞いたで幽々子様溶けたんやろ?」
「あ、フミタさん」
「里で門番めし食いに行こうぜ」
「門番めし?」
里の守衛の方々が良く行くお店があるようです。
今日は暑くてあれなので、少し浮かれた気分で朝から里へ行きました。
本日のメニュー
・卵雑炊
・牛鍋
・大根のお漬物
「うーす三人前くれやおっちゃん」
「ここ初めて入りました」
「めちゃくちゃ見られている」
汚い机にフミタさんカセさんの三人で座りました。
おじさんたちがいっぱいで、女性は私たちしかいませんでした。
「ここ飲みの後ちょうどええねん安っぽい感じが。お、きたきた自分で取りに行くやつな」
「私行ってきます」
「三人前持てる?」
「持てないので誰か来てください」
お盆の上には丼のお雑炊、牛肉の鍋の中皿、お漬物の三品です。
なんだかこのお店に来ている無骨な感じが素敵です。
「これよこれ雑炊多く見えるけどこれ全然昼前に腹すくからなほとんど水だから」
「ざざざざ」
「どうよ妖夢ちゃん」
「師匠との修行中に食べたごはん思い出して嫌な感じです」
「無視しよ。カセさんどうよ」
「……これいくら?」
最初値段を聞いた時、一人分かと思いましたが三人分でした。
それくらい早くて安いごはんです。
なんかこういうのも悪くないです。
カセさんはいまいちそうでしたが、たまに来ても良いかも知れません。
なんか、昔の辛かった時期を思い出せました。
お祖父様を思い出すのは嫌ですが、初志貫徹のために。
最近平和ボケしてる気がするので。