2024/07/23
「Y子さん」
「あれ今日お花屋さん行くって」
「幽香さんの所は辞めました。暑すぎます」
「まあねえ」
流石に幽花さんも外の作業はしていないでしょう。
「なのでおやつ作ります」
「なので?」
「幽香さんの所行くときいつも何か持たせてくれるので準備はしてるのかなって」
「目ざといわねえ」
やっぱりでした。
今日は家でお菓子作りです。
本日のおやつ
・チョコチップクッキー
「……妖夢?」
「あ、はい私です」
「ちょっと透けてない?」
「暑さで溶ける幽々子様の気持ちがわかりました」
クッキーを焼くのは結構な重労働でした。
本当にY子さんにいつも負担をかけているのがわかります。
「でもこの時間に水浴びするのは新鮮で良かったです」
「だからふたりともすっきりしてるのか」
「カセさんも入れば?」
「どうせ汗かくしいい」
幽霊なのに汗をかくのかどうかなんてのはもう気にしないことにしています。
「有り難く食べてください二人で汗を流して作ったクッキーです」
「なんか改めて言われるとしょっぱそうでいやねえ」
「そこは頑張りました」
「妖夢ちゃん頑張ってました」
髪の毛を犠牲に布をまきまきして垂れないよう気をつけました。
布のせいで余計に汗が出た気がしましたが。
「汗と汗の結晶クッキーです」
「あんたわざと言ってるでしょ」
バレました。
ちょっとふざけすぎました。
でも自分で作ったクッキーはしょっぱくなく甘くて美味しかったです。
今度はもっと涼しい時に作りたいです。