2024/08/29
「あ、いた!」
見つかりました。
別に隠れる必要はないのですが、明らかに今泉さんが私を探していたので、いつ見つかるかなとそわそわしていました。
汗だくの今泉さんと一緒にいつも通り甘味処へ向かいます。
本日のおやつ
・かき氷(みたらし)
「……」
「……」
「……なんかちょっと、ね」
「うーん、ちょっとですね」
甘味処が新しく出していたかき氷のみたらしだれがけはちょっと、あれでした。
まずくはないです。
まずくはないですが、みたらしの味がするとどうにもお団子が食べたくなります。
氷は涼しくていいのですが。
「お話したいことがあったのよ」
「なんでしょう」
「せっちゃんと仲直りしたの」
「あーなんか喧嘩して仲直りしにいってましたね」*1
「実は喧嘩じゃないんだけどね。私がちょっと勘違いしてて」
聞くとせっちゃんさんと山の夏祭りに行くと約束してたと思っていた今泉さんと、
来年の夏休みを約束したと勘違いしてたせっちゃんさんで行き違いがあったようです。
「なんかお互い言ってること違くてごめんねってなったの」
「ああ、勘違いなら良かったです。そういうのありますよね」
「ねーこないだも私がせっちゃんの唐揚げ全部食べたら怒られちゃって」
「それは怒りますよ」
「あれ?」
「冷静に考えて、逆ならどうします?」
「……」
「……」
「……わななくと思う」
「わななく」
そういうことでしょう。
「今度おわびのお土産でももってく」
「それが良いと思います」
「唐揚げもってけば喜ぶかしら?」
「多分笑われると思います」
もちろんいい意味で。
今泉さんが申し訳無さそうに唐揚げを持ってきたら笑っちゃいます。
そして一緒に食べます。
これで完璧です。
唐揚げは仲直りの役をになう完璧なおかずです。
私は全然関係ないですが、唐揚げ食べたいです。
Y子さんにお願いしてみよ。
*1 2024/08/22