2024/09/08
「何奴」
「うお、すげえ起きた」
フミタさんがそっとふすまを開けようとしていました。
なんか気配で気づくことが出来ました。
「すげえな剣士じゃん」
「任せてください」
でも殺気じゃなかったんで、ほとんど勘です。
殺気だったら飛び起きられます。
「んじゃピクニック行こうぜ」
「もう慣れましたけど、そういうのは事前に言ってください」
「だし巻き卵とからあげ」
「有難うございます」
そんな用意してくれたらお礼は当然です。
眠いですけど、卵とからあげがあるなら行きます。
「あ、妖夢さん」
「ノゾっちさんも巻き込んだんですかフミタさん」
「ええやろ最近仲いいんや」
「そうなんですかノゾっちさん?」
「行きましょう妖夢さん」
なんか逸らされました。
すねているフミタさんが見られたので良いでしょう。
本日のメニュー
・おにぎり
・だし巻き卵
・からあげ
「いやめちゃうまっすねこれ」
「フミタさんこういうごはん上手ですよね」
「よせやい褒めすぎだろ」
「そこまで褒めてないです」
「うん、そこまでは」
「この二人合わせるのやめよ」
ノゾっちさんがずかずか言うようになったのでフミタさんの相手が非常に楽です。
「妖夢さんはこういうの初めてじゃないんですか?」
「たびたびありますよ。フミタさんはいつも気まぐれですよね」
「ですよね」
「おい私も話に混ぜろよ」
「あー太陽上がるの見ながら食べるお弁当最高っすね」
「でも最高なのはここまでですよ」
「どういうことすか」
「午前中、ならびにお昼すぎはめちゃくちゃ眠いです」
「……」
「しかもこの人自分が休みの時だけこういうことするので」
「妖夢ちゃんとうとう私のことこの人って言ったな」
「最悪っすね」
「ノゾっちいま私のこと最悪っつった?」
「気のせいっすよ」
「こんな真隣にいるのに聞き逃すかな?」
フミタさんは相変わらずで面白かったです。
でも自分が休みのときだけ誘うのは本当に最悪です。
ノゾっちさんといっしょに少しお昼寝できるよう、カセさんに頼んでみようかな。