2024/11/07
「へびしん!」
「それそっちね」
「びしん!」
「……風邪?」
「いえ、なんか鼻がムズムズぶっすん!」
「独特なくしゃみね」
幽香さんの所に行きお手伝いをしました。
なんか今日は鼻がムズムズです。
本日のおやつ
・丸太みたいなケーキ
・香ばしい紅茶
「……」
「……嫌い?」
「ち、違います!」
「ふうん?」
「怖いです怖いです目を細めないで下さい!」
「怒ってないわよ」
「それは怒っている人が言うときのやつです。なんか鼻がムズムズしてるので」
「そうえいばさっきからくしゃみ多いわね」
「失礼なので言わなかったんですが、言わないともっと失礼になるので言います」
「失礼なのは前提なの」
「これしっかり味わいたいので持って帰っていいですか。鼻がすーすーのときに食べないともったいないです」
「それはぜひ言ったほうが良い方の失礼ね」
「ですよね!」
「かといって張り切られても困るけど。まあいつもの通りいっぱいあるから持って帰って」
「幽香さん美人!」
「世辞がこんなに下手な人初めて見たわ」
なんか鼻がムズムズであんまり頭使えてなかったです。
「花粉症のケがあるんですよね」
「……」
「どうしたんですか呆れたような顔をして」
「あなた、庭師でしょう。大きなお屋敷の」
「いかにも」
「花粉症なの?」
「そのケがありまして」
「……」
「呆れというより哀れになってません?」
なんか気を使われて、ケーキのほかクッキーももらいました。
ありがとうございます、なのですが。
なんか、腑に落ちません。
花粉も切れればいいのになあ。