2025/05/06
「どもー」
「……うっす」
甘味処に行ったらなんかふくれいせんがいました。
ふくれている鈴仙のことです。
「どうしましたか、ふくれてますよ」
「どうせ私はふっくらですよ……」
「あ、面倒くさい。面倒くさいですね今泉さん」
「鈴仙ちゃんそういう所あるからー」
「……影狼いつきたのよ」
今です。
なんか気づいたら同じ時間に甘味処に集合してしまいます。
「お仕事で何か?」
「ちょっと……私は悪くないのに怒られて。あっちがよく聞かなかったせいなのに」
「あるあるねー」
「師匠の手前謝るしか無くて」
「あーあるある」
「あるあるなんです?」
「客商売だとねー。あるのよ色々」
「へー、というかなんで今泉さんそういうの知ってるんですか?」
「私もたまにお仕事くらいするのよ?」
「確かにお金はいつもどこから湧いてくるのか不思議に思ってました」
「……影狼はそういう時どうしてるの?」
「『でもこの人、私が襲ったら簡単にやられちゃうのよね』って常に考えておくことよ」
「強すぎません?」
「なにそれこわい」
なんか怖かったです。
その後しきりに「人は食べないけどね? ね?」と言ってました。
「だから言わせておけばいいのよ。そんなの」
「そうね。私が本気出したら里の一つや二つ壊滅できるし」
「そうそう、壊滅させましょう!」
「やったるわ!」
「なんか会話怖いんですけど」
ともかく、鈴仙がしぼんだなら良いです。
面倒なので。
今泉さんはこういう所、流石です。
私もならって、そういう考えでお仕事しましょうか。
……なんか白玉楼だと、あんまり使えないかもしれませんが。