2025/07/11
「あ……止まりました」
「止まった?」
「はい。びっくりしましたけど」
廊下で転んで鼻血を出しました。
まさか転ぶと思わなかったですし、まさか思い切り鼻血を出すとは思いませんでした。
「妖夢さん……本当にごめんなさい……」
「さっきも言ったけどツシマさんのせいじゃないよ。私のせい」
「私が転んだせいですよ」
私が山盛りの座布団を持って運んでいた所、ツシマさんとぶつかってしまいました。
カセさんが先導していたのですが、少し目を離したすきに私が思い切り転んだのです。
「でもツシマさんが無事で良かったです。座布団のおかげですね」
「……はい」
「泣かないで下さい。私は頑丈なんです」
「……はい」
あんまり泣き止んでくれません。
私なんて修行でぼろぼろになるので気にしないのに。
「じゃあツシマさん、あとでおやつ作って下さい。それであいこにしましょう」
「……わかりました」
「ん。じゃあツシマさん今日はあとおやつ番で」
「はい……」
「ツシマさん、私幽々子様と本気で弾幕ごっこするともっと血だらけですよ」
「それは……幽々子様がひどいですね……」
ちょっと笑ってくれました。
良かったです。
カセさんもうんうん頷いてくれました。
本日のおやつ
・バナナケーキ
「……なんか、美味しすぎて逆に悪いですね」
「いっぱい食べてくださいね!」
いっぱい食べました。
幽々子様がこそっと見てきたのでちょっとだけ分けてあげました。
ツシマさんが元気になったのはちょっとだけ幽々子様のおかげですし。
鼻血出したけどちょっとお得な日でした。
バナナケーキ美味しかったです。