2025/09/27
「まず、まずですね」
「幽々子様、慌てる前にY子さんの話を聞きましょう」
「そうねカセさん。ところでこれはなに?」
「眼の前のものに集中しすぎて動けなくなった哀れな従者です」
カセさんの言う通りでした。
眼の前のものに釘付けになり動けませんでした。
「こう最近、暑かったり寒かったり私は困っていたわけです」
「日々の移り変わりを食事に取り入れる。Y子さんは雅よねえ」
「ありがとうございます」
「雅……雅……?」
雅にカセさんは疑問を持っていました。
私もです。
「なのでもういっそどちらかに傾けてしまえと」
「潔し」
「潔しではある」
潔しではあります。
「それじゃあ食べましょう、マグマ丼」
「Y子さんいまマグマって言った?」
「食事のメニューとは思えない」
今日はマグマ丼でした。
本日のメニュー
・マグマ丼
・きのこと玉子のすまし汁
・菊菜とごまの和物
・人参ステーキ
「いただきます」
「いただきます。はっ、私今まで何を」
「マグマに夢中で話に参加してなかったよ」
「意識はありました。あまりにぐつぐつしていて。」
なので日記は書けます。
「マグマの正体はピリ辛肉味噌だから。ごはんに合うわよ妖夢ちゃん」
「マグマって正体とかあるんですね」
「見て幽々子様がのたうち回ってる」
幽々子様がのたうち回るものはピリ辛と言いません。
激辛、やば辛とかそういうのです。
私とカセさんものたうち回りました。
でも美味しかったです。
ごはんが進みました。
流石に幽々子様が「Y子さん、マグマはちょっとやりすぎ」と言ってました。
私もそう思います。
マグマはやりすぎです。
美味しかったですが。
あんまり辛くないマグマをまた食べたいです。