2025/12/01
「がらーわあ美味しそうですね炒め物」
「おう、お前酒平気なんか」
「そろそろ中からアルコール消毒の時期かなって」
「そんな時期ねえよ」
怪我も治ってきました。
なのでそろそろはずれ会の参加も辞さないと思いやってきました。
お風呂上がりなので包帯もつけていません。
「そ……」
「カセさんを引かせるんじゃねえよちょっと距離取っちゃったじゃねえか」
「それはごめんなさい」
「……こそ」
「なんですか耳打ちして」
「傷ハラスメントだって。キズハラだキズハラ」
「そんな……あんまり意味はわかりませんが……」
意味は傷を見せつける人、とのことです。
そんな見せつけてるわけじゃないんですが。
本日のはずれ会
・梅酒のお湯割り
・枝豆
・卵と葉っぱの中華炒め
「これごはんでもいけますね」
「さっき三杯食べてたのに」
「なんのカセさん、四杯食べました大盛りで」
「ええ……」
「おいカセさんにメシハラすんじゃねえよ」
「それは悪いことです?」
今日のフミタさんはハラハラ言ってました。
「まあ初日よりは治ってきたね。早くない?」
「いっぱい食べたので」
「どういう原理なのそれ」
「妖夢ちゃん、たまに理屈を超えるよな」
「照れます」
「照れてんじゃねえよ」
「そういえばそれで思い出したんですけどカセさん、この前幽々子様に何か言いかけてましたよね」
「……どれ?」
「待ってください日記に書いた気がします」
こないだの日記を見せました。*1
傷を負って初めて居間に行った時のことです。
なんかふたりとも引いちゃうのに、幽々子様はあえて私の傷を事細かにY子さんカセさんに説明してた気がします。
「そんなん、嬉しかったんやろ」
「あーやっぱり?」
「え?」
「普段のふぬけてる妖夢ちゃんより戦って傷付いてる妖夢ちゃんの方を、Y子カセに見せつけたかったんだろ幽々子様は」
「それを当人の前らで言おうとしたけど流石にって自重した」
「正解やな」
「そんな……そんなです?」
「まあ、なんだかんだあなたは気に入られてるから」
「カセさんにあなたって言われちゃいました」
「日記に書いとき。名誉やぞ」
「うむ」
ということで日記に書いておきました。
幽々子様は、私が傷付いている方が好きというだそうです。
なんか照れます。
これは照れてもいいはずです。
もっと、修行頑張りたいと思います。
今日はよく寝れそうです。
*1 2025/11/28

