2025/12/25
「きー」
「あらごめんね」
その声で起きました。
カセさんが踏まれて「きー」と甲高い声で鳴いていました。
「はーいおぞうすい作ったわよー」
「……あい」
「……おっす」
頑張って起きました。
フミタさんも頑張っていました。
なぜか私もフミタさんも服を着ていませんでしたが、なぜかは覚えていません。
本日のメニュー
・幽々子様のおぞうすい
・余り物のチキン
「お前よく肉とか食えるな……」
「むしろ食べないとなんかダメです。体が欲しています」
「フミタさん食べないのほらチキンチキン」
「あ、ちょっと匂いの強いものは……幽々子様やめて……」
フミタさんがこの上なく弱っていました。
めったに見られません。
「言わずにちょっと早めに帰ってきたのは悪かったけどひどい惨状ね」
「従者忘年会なので……」
「これ妖夢、それ言えば良いと思ってるわね?」
「あい」
おぞうすいを頂き、少し休んでから掃除です。
ということで昨日は従者忘年会でした。
幽々子様が朝食後にお出かけしたのを見送ってから日記を書いて、少し部屋で休んでいたらカセさんとイマナさんが入ってきたのは覚えています。
「おら栗ようかん!」
「栗ようかん!」
「栗まんじゅうは言われますが栗ようかんは初めてです。もう酔っ払ってるの時系列的におかしくないですか?」
「イマナさんこのぽんこつの口を無理やり開けさせて」
「うむ」
「やめてくださいそれなんとかなんとかですよ! あれですハラスメントみたいな」
「なんとかなんとかってなに」
「カセさん急に本気の顔しないでください一番怖い顔してるんですから」
「がはっ! 一番怖い顔たしかに……ぐふっぐふふふふ」
「妖夢ちゃんこいつの口を無理やり開けさせて」
「任されました」
イマナさんは嬉しそうに口を開き瓶のお酒をがぼがぼ飲んでいました。
本気の酒飲み二人、怖かったです。
あと覚えているのは、藤原さんが来たことです。
「あれ? なんで藤原さんが……」
「ピザ頼んだのあんたたちでしょ。なんだこの厄介な冥界」
「あ、面白いこと言いましたね?! 厄介な冥界ですって聞きましたかY子さん」
「厄介な冥界、けったいな状態、あんたも飲み会に参加せんかい」
「なんだここ面白すぎるだろ」
という感じでしばらく飲んでいたのは覚えています。
そういえばさっき、おぞうすいではない焦げっぽい匂いがしていたのは藤原さんのせいでしょうか。
覚えていません。
そろそろ掃除の時間です。
元気な人達で掃除してきます。
カセさんは多分だめです。
「きー」って鳴いてましたし。
いってきます。

