2014/09/07
 お手紙を書くことになりました。
 特に理由はありません。
 今日修行場で水浴びをぱしゃぱしゃとしていた時のことです。
「ぱしゃぱしゃ」
「……じい」
「殺気! なにやつ」
「こんにちはー」
「あら貴方は」
緑の巫女がいました。
 本日のメニュー
 ・野菜コロッケ
 ・牛肉コロッケ
 ・山盛りレタス
 ・コッペパン
 きっと挟めということでしょう。
 私がせっせとコロッケサンドを作っている時もかぶりつくときも
 緑の巫女はじっと私を見つめてきました。
「じい」
「な、なんですかもぐもぐ」
 この巫女は苦手です。というか巫女は全員苦手です。
 
「見られると食べ辛いのですが。せっせ」
「……の割には既に二つ目を作っていますね」
「美味しいんですもん」
「ひとく」
「駄目です」
 二個目は牛肉コロッケサンドなのであげられません。
 これはメインなんです。
「まあ用があってきたんですけど」
「だからなんですかって」
「文通しません? なんか暇な時メールとかしてくても出来ないですし?」
「文通ですか…… ううん、いいですけど?」
「やった。じゃあお待ちしてます。明日の朝天狗を向かわせますから」
「は、はあ……」
 ということで明日までに書かなくてはいけません。
 ですが、緑の巫女とはそこまで面識が無いですしどうしたものかと。
 とりあえず趣味でも聞くことにします。

  
  
  
  