2015/09/27
二年目217
「あれ!」
川で修行の帰り里に寄ってお昼でも、と考えて里の定食屋に行ったら
今泉さんが居ました。しかも。
「あ、居た。お昼どう?」
「こんにちは今泉さん、もちろんご一緒します。そちらは?」
「友達のせっちゃん」
せっちゃんさんはぺこりと頭を下げて挨拶してきました。
こちらもぺこりと返すとおなかすいたと小さくつぶやきました。
どうやら今泉さんとはごはん仲間のようです。
本日のメニュー
・和風ハンバーグ定食
~白ご飯
和風ハンバーグ
おくら
人参のソテー
ほうれん草の胡麻和え
焼きポテト
「せっちゃんともよく来るのよ。貴方が教えてくれたから」
「それは良かったです。ここは安くて美味しいですからね」
「これ何?」
「せっちゃんさん、それはほうれん草の胡麻和えです」
「苦手だ」
「じゃあもらいます」
「はいどうぞ」
せっちゃんさんともおかずの交換ができました。
これは持論ですがおかずの交換ができれば仲良くなれると思います。
今泉さんはいつも通り美味しそうにとんかつを頬張っていました。
相変わらずお肉が好きな人です。
「せっちゃんさん食べにくくないんですか?」
「うんまあ」
せっちゃんさんは襟の高い服……コート? を付けていたので
食べづらそうでした。
口裂け女なのかなと思いましたが口は普通でした。
なんの妖怪なのでしょう。
また会えたら聞いてみることにします。