2016/12/9
三年目293
「お茶下さいY子さん」
「はいはい」
喉が乾いたのでおだいどこに行きました。
寒くなると水分不足に気付きづらくなるといいます。
「あ、コーラあるけど」
「いただきます!」
「二つしか無いから皆には内緒ね」
「はい!」
「ねーY子さん喉乾いたわ」
幽々子様が現れました。
こうして戦いは始まったのです。
本日の秘密のおやつ
・コーラ
「状況を整理しましょう」
「はい」
「うん」
Y子さんが状況を整理してくれます。
「瓶コーラはふたつ、今ここにいるのは三人。妖夢ちゃん、二割る三は?」
「0.6くらいです」
「割り切れないのでここはじゃんけんでいかがでしょうか」
「名案です!」
「いや、待ちなさい二人共」
ここで厳しい顔の幽々子様が制止しました。
こんなに真面目な顔になるなんて、さすがは食べ物飲み物でしか本気にならない幽々子様です。
「私はみんなで幸せになりたいわ」
「はあ……」
「幽々子様、何か方法があるんですか?」
「コップを三つ出してY子さん」
「はーい」
「私たちは今コーラに飢えている亡者。いいわね」
「はい。コーラ飲みたいです」
「わかりました」
「みんな満足する等分をしなければいけない」
「はい」
「じゃあ私が三等分するわ」
「はい」
幽々子様が二つのコーラを三つのコップに三等分しました。
「これですぐ私が選んだら文句出るわね」
「はい、これがちょっと多い気がします」
「じゃあ妖夢、この三つを調整して」
言われるがままに調整しました。
きっとこれで三等分です。
「Y子さん、どう?」
「これが少しだけ少ないような」
「じゃあ次はY子さんが調整して」
「はい……こんなものですかね」
「これで皆満足のできる等分が出来たわ。これを私から選べばみんな満足すると思わない?」
幽々子様はそういってコップを一つもって自分の部屋へ持っていってしまいました。
「……なるほど」
「よく分かんなかったけど、まあいっか。はい妖夢ちゃん」
「ありがとうございます」
私もよくわかりませんでしたが
わかったことは一つ。幽々子様はコーラを分けるときには本気になります。
以上です。