2017/01/05
三年目319
「そういえばカセさん」
「んー」
カセさんは私の部屋で貸本屋の恋愛小説を読んでしました。*1
私はカセさんの持ってきた手芸雑誌を眺めています。
「昔、私のこと妖夢さんって呼んでましたよね」*2
「そだっけ」
「私、カセさんのこと少し怖いなって思っていましたもん」
「またまた」
カセさんはふんふん言って恋愛小説を読み進めています。
ふむ、仲良くなったってことなんでしょうか。
本日の秘密のおやつ
・あたりまえだのクラッカー
「美味しそうなクッキーですね」
「クラッカーだよ」
クラッカーだそうです。
「私達って打ち解けたんでしょうか」
「ふふ、何言ってるの」
「なんとなく気になったんです」
「……前思ってたよりも妖夢ちゃんは間抜けだなって気付いたよ」
「どういう意味ですか!」
でも、仲良くなれたなら、それでいいです。
*1 2017/01/03 妖夢ちゃんごはん日記三年目317
*2 2014/05/05 妖夢ちゃんごはん日記74