2017/12/24
四年目308
朝ごはんの後の事です。
「ごちそうさまでした。さてさてじゃあ私はお買い物にいってきます。
今日はおやつを作る日ですからね」*1*2
「え、妖夢ちゃんそんな無理しなくても」
「妖夢、無理しなくてもいいわよ?」
「妖夢ちゃん無理しなくてもY子さんとナコさんがいるから」
「私も手伝いましょうか?」
ナコさんしか優しい人は居ませんでした。
こうなったらとことん美味しいおやつを作ってぎゃふんと言わせてやります。
私はやる気です。
本日のおやつ
・頑張ったチーズケーキ
「ほら皆さん、頑張りました。焦げてるのは頑張っている証拠です」
「……」
「……」
「……」
「美味しそうですね」
ナコさんだけ新鮮な反応です。
そういえば去年一昨年はナコさん以外の幽々子様、Y子さんカセさんにしか作ってあげていません。
「妖夢っておやつ失敗するとなんか態度大きくなるフシない?」
「幽々子様、それ去年も言っていました」
「マヨネーズかけていいかな」
経験者のお三方はこそこそ何か話していました。
「もぐもぐ。妖夢ちゃん」
「なんですかナコさん、味はどうですか」
「そこそこです」
「そこそこですか」
「でも、愛情が篭っています。私達の事を思って作ってくれたんでしょう」
「はい!」
ナコさんがそう言ってくれたので
他のお三方もしぶしぶ食べてくれました。
「もぐもぐ、あ、確かにそこそこですね」
「そこそこ美味しくない」
「そこそこ食感が変」
「そこそこマヨネーズに合わない」
好き勝手言う人達は方って置いてナコさんにお茶を淹れてあげました。
満足です。
今年はほんの少しだけ失敗しましたが、来年はきっと成功します。
その時までに腕を磨きます。
メリークリスマス!
*1 2015/12/24 妖夢ちゃんごはん日記二年目305
*2 2016/12/24 妖夢ちゃんごはん日記三年目308