2018/5/04
五年目75
きっとこういうことをサプライズというのでしょう。
朝起きておだいどこに行くと、幽々子様がかっぽう着を身につけていました。
「どうしたんです?」
「この姿を見てわからないのかしら」
「いえ、幽々子様はわかるのですが」
なんかナコさんがおだいどこの隅で目を輝かせながら正座していました。
本日のメニュー
・おナスのおみそしる
・あぶらげの納豆づめ
・玉子焼き
・ちりめんじゃこ
「箸が進む朝ごはんですね」
「ありがたや。幽々子様ありがたや。大いなる幽々子様」
ナコさんがなんか宗教くさい事を言っていました。
「ナコさん、この玉子焼き残してますけど食べないんですか?」
「食べたいんですが、尊すぎて食べられないんです。幽々子様が焼いたのですよ?」
「あ、はい」
ナコさんの幽々子様ラブが爆発していました。
「幽々子様、ナコは幸せです」
「……ナコさんなんか透明になってない?」
「あ、成仏しちゃう! 妖夢ちゃん、幽々子様隠して!」
「はい!」
ということで朝から大騒ぎの一日でした。
これから幽々子様はあんまり出しゃばらないようにしてもらいたいです。
……私達ってそう簡単に成仏してしまうものでしょうか。