2018/12/23
五年目308
「……」
「なんですかそれ」
「……炭」
Y子さんが炭を作っていました。
珍しく失敗したのです。
本日のおやつ?
・炭芋
焼き芋じゃなくて炭芋でした。
「しょうがないじゃん。八百屋さんおしゃべりなんだもん」
人のせいです。
「Y子さんこれは~~~?」
「炭です幽々子様」
「炭は食べられないわ~~~」
幽々子様は目の輝きを失っていました。
仕方がありません。
「幽々子様ほら、中のほうほじくると少し炭じゃないのでてきますよ」
「ほじくる~~~?」
「ほじくってください」
「お芋はほじくるもじゃないわ~~~」
幽々子様はずっと間延びした声をあげていました。
よっぽどお芋が炭になったのがショックなのでしょう。
「幽々子様、明日は博麗神社の忘年会ですので元気だしてください」
「あらそうだったかしら」
「あ、少し治りましたね」
「幽々子様、もっとほじくらいなと炭食べちゃってますよ」
「炭~~~~~~」
「カセさん!」
カセさんは駄目です。
主人で遊んでいました。けらけらわらっています。
従者失格です。
でも幽々子様面白かったです。