2020/06/21
「なんかですね、あちらであの幽々子様が大変なので」
「要領を得ませんね。落ち着いてください」
ツシマさんが突然に部屋にやってきたと思ったら何やら慌てふためいていました。
仮にも先輩の部屋に入るときは準備をしてほしいですね。
「いいから早く来てください」
「ええ、私読書中なのですが」
とはいえかわいい後輩なので行くしかありません。
着いたのは幽々子様です。
「幽々子様こんこん。入りますよ」
「ひぃあああ落ちる落ちる落ちるわああああ」
「くひゅひゅひゅひゅ」
「え、なんですかこれ」
幽々子様が顔に機械をはめて絶叫しているところを見て紫様が手を叩いて笑っていました。
ツシマさんが慌てふためくのもわかる状況です。
本日のおやつ
・みたらし団子
・熱い緑茶
「甘いものとお茶は落ち着くわねえ」
「幽々子様、さっきのはなんですか。私気になって夜しか眠れません」
「それでいいのよ」
紫様はさんざん笑った後帰っていきました。
なのであの機械については幽々子様に聞くしかありません。
ツシマさんはふすまの影からこそっと覗いてきます。
「妖夢、あれはブイアールよ」
「ぶ、ぶいあーる」
「あれをやるには妖夢はまだ早いわ」
「え、私もやりたいです。半人前には出来ないのでしょうか」
「そうよ」
「残念です……」
「あと起動のさせ方が紫がいないとわからないわ」
とのことなので紫様が来たときにまたやります。
楽しみです。
未知の経験はどきどきです。
反応が面白そうなのでツシマさんにもやらせましょう。