2020/10/22
「らっぴそん!」
「なんだそれ」
「なんだそれと言われましても。くしゃみですが」
すっかり冷えるようになりました。
もうはんてんを出しても良いかもしれません。
「妖夢ちゃんがはんてん来てるとあれよな、ずんぐりむっくり」
「誰がケサランパサランですか」
「言ってねえし。早く引けし」
「あんたらまだやってるの?」
モンブランを食べているカセさんがそう言いました。
もう一つのモンブランをかけてババ抜き中です。
「正直二人のババ抜きって最後の二枚まで作業だよな」
「ですよね」
あんまりやる意味ないです。
そして最後の二枚。フミタさんが引く番です。
「これ引いたら勝ちよな?」
「そうですが勝ちはゆずりません」
「ん、視線が右の札に寄ってるな?」
「その手には乗りませんよ」
「いやまじで」
「え、まじですか」
「じゃあこっちだ」
「あ」
取られました。
私の負けです。
「フミタさん、一口。お願いです後生ですから」
「だったらそこで三回回ってモノマネでもしてもらおうか!」
「わかりました。やります」
「軽いなこいつ」
「妖夢ちゃんにプライドはないの?」
二人共言いたい放題ですが気にしません。
私はモンブランが食べたいのです。
三回回ってからこほんと咳払いをします。
「はい、Y子さんがノリノリでお茶碗にごはんをよそってる時のまねします。んふふ~おこげは私のもの~」
「うめえし」
「うまいな」
本当は笑ってほしかったですが感心されました。
でもまあモンブランを半分頂いたので満足です。
本日の秘密のおやつ
・喜びの半分モンブラン