2021/02/03
「わあ、恵方巻」
「妖夢ほらはやく席について」
「幽々子様、今年は」
「あのへん」
今年はあのへん見て食べます。
本日のメニュー
・恵方巻き
・赤だし
「……」
「……」
「……」
「……」
いつも幽々子様に笑わされています。
今年こそ食べきってみせます。
幽々子様もY子さんもカセさんも黙々もくもく食べています。
「今年も美味しかったわあ」
幽々子様は毎回皆より食べるのが早いです。
「皆のためにお茶を淹れてあげましょう」
幽々子様はそう言っておだいどこへと消えていきました。
いち早く食べ終わったカセさんが神妙な面持ちで「何を持ってくる気だ……」と言っていたので笑いそうになりました。
「はーいお茶入ったわよ」
そこには美味しそうないちごのショートケーキが置いてありました。
謎です。
「あれ笑わない」
「もくもく……ごくん。いや、笑いより困惑が勝ちました。何してるんですか幽々子様」
「でも妖夢、Y子さん見て」
なんか震えて伏していました。
Y子さん的には結構良かったようです。
「妖夢にシュールは通用しないわ」
「そんなことよりそのケーキ食べていいですか」
「敗因は花より団子ね」
初めて花より団子で良かったと思いました!
「ふんふん。今年は食べきりました、満足です!」
「あ、妖夢ちゃんちなみに今日節分じゃないからね」
「え」
どうやら昨日だったようです。
幽々子様は知っていたようでによによしていました。
シュールがわからないおかげで今年は食べきったと思ったら結局だめだったようです。
……くやしい!