2021/12/24
「いってらっしゃいませ」
「いってらっしゃいませ」
「なんか追い出されるみたいで嫌ねえ」
幽々子様は眠そうな紫様と共に明日のお昼までおでかけです。
つまり、そういうことです!
二十四時間以上の自由が私達を待っています。
「妖夢ちゃんどう? どう?」
「はい、幽々子様の気配が完全になくなりました!」
「っしゃああ!!!! 自由だ!!!!」
フミタさんの雄叫びで白玉楼中の従者が叫びます。
気持ち、白玉楼が少し揺れた気がします。
「Y子さん、では私買い出しに」
「んあー?」
「なんでもう酔ってるんですか」
普段真面目な人ほどこういう時に羽目を外します。
外して翌日ひどいことになる場合もありますけど。
「今日は私何もしないからね。ほら買い出し部隊早く書い出せ!」
「書い出せって言葉あるんです? 行ってきます」
私ほか数人の従者が外に飛び出しました。
私はおかず担当です。
里のお肉屋さんやお昼からやってる居酒屋で料理を調達します。
本日のおやつ
・おやつコロッケ
「食べておかないと偉いことになります」
空腹時にお酒を飲むと記憶がなくなります。
なぜなら今日は従者忘年会です。
全て忘れるほど飲まされるし、飲ませます。
白玉楼にお酒が嫌いな人は居ません。
「あ、妖夢さん」
「ツシマさん。どうです、甘味は……」
ツシマさんは歩き食べしていました。
食べ歩きじゃありません。
歩き食べです。
「良かったら美味しそうなの取り置きしますよ」
「じゃあこの脳みそみたいなやつを」
「モンブランですね。あ、妖夢さん私そのメンチカツ今食べます」
「どぞどぞ」
ツシマさんと裏取引をして戻りました。
すでにふすまは取り外されこういう時にしか使わないどでかい机が並べられ、なぜかビンゴ大会が始まっています。
「じゃあまずひとつ目! 6!」
「っしゃ! ダブルリーチ!」
「んなわけあるかフミタ嘘ついてんじゃねえ!」
すでに宴もたけなわです。早すぎます。絶対に持ちません。
今はこっそり日記を書きに抜け出しました。
自家製すごろくをもって、いざ参ります! *1
ひゃっほう!
*1 2020/09/13