2022/01/12
聞くになかなかに大きなミスをしたというので、今日はツシマさんを部屋に呼びました。*1
カセさんやフミタさんが居るとやりづらいと思うので呼んでいません。
「お酒用意しています。どうぞどうぞ」
「あ、お邪魔しますー。あのノゾっちも連れてきまして……大丈夫ですか?」
「もちろんですよ! 飲みましょう」
「お邪魔っすー……」
若いお二人が私の部屋に来るなんて新鮮です。
ここはお姉さんらしく、しっかりおもてなしです。
本日の秘密のお酒
・焼酎の緑茶割り
・もも酒
・りんご酒
・残りものの肉豆腐
・玉ねぎサラダ
・ふかし芋
・ポップコーン
「このろうそくで熱いお酒が作れるんですよ」*2
「あ、それフミタさんが持ってました」
「それです。あの人変なのいつも持ってますよね」
「行動も言ってることも変なんっすよね……」
ノゾっちさんが最初から飛ばしていました。
「今日はツシマさんに元気をだしてもらおうと。あと私あんまりノゾっちさんとこうやって飲むことないんでお話したいです」
「ありがとうございます」
「よろしくっす」
乾杯してから気づきましたが、お二人は緑茶割りよりも果実のお酒の方が良いようです。
なんか、カセさんフミタさんと逆です。
あのお二人なら「甘い酒いらん」「糖尿になるわ」とすぐ言います。
「最近清掃はどうですか」
「変わらずですねー。なんかある?」
「相変わらず振り回されてるっすね」
「主にフミタさんに」
「それそれ」
「あの人どこでも会話に出てきますね。あ、ちょっと待って下さい」
ひとつ咳払いをして呼吸を整えます。
わざと大きな声で。
「いやーフミタさんは困りますよねー!」
「私の話してるー?」
「してませーん。次来たら斬りまーす」
「……」
「……」
「大丈夫です。もう絶対に来ませんので」
まさかとは思いましたが本当に近くにいました。
恐ろしい人です。
「妖夢さんはフミタさんの扱いがうまいですよね」
「マジその感じ尊敬するっす」
「慣れですよ慣れ。私も最近慣れてきました」
と、結局フミタさんの話ばかりになってしまいました。
嫌ってるわけではないですが、扱いに困ってるという感じです。
本当にフミタさんは……
今度しっかりと言うことを約束して、あとはお若いお二人のお話を聞いてお開きになりました。
深酒しないので助かります。カセさん部屋飲み会と違って。
「また来て下さいね。あ、二人の部屋まで一緒に行きます」
「あ、はい」
フミタさんが徘徊しているかもしれないので。
もうちょっとした妖怪の扱いです。
フミタさんは……いろんな意味でムードメーカーです。
とても良い意味で。
*1 2022/01/11
*2 2021/11/18