2022/02/02
「えーっ」
里の甘味屋に行こうとしたらしまっていました。
張り紙によるとどうやら店主が病気だそうです。
「死活問題ですね……無事に治ってほしいです……」
「あ」
閉まっている甘味屋から鈴仙が出てきました。
「れ、鈴仙。ご主人は大丈夫なんでしょうか」
「大丈夫よちょっと疲れが出たみたい。しっかり食べてゆっくり寝れば……何その顔」
「だって心配なんですもん。ここの甘味屋が無いと私はどうやって生きていけば」
「半分しんでるでしょ」
「そうです幽霊ギャグですよ」
「全然おもしろくない」
センスが無いからです。
甘味屋がしまっているのでカフェーに行きました。
本日のおやつ
・チェリーパイ
「一口交換」
「……鈴仙、それキャロットケーキじゃないですか」
「そうだけど」
「いつもそれ頼むから楽しくないんですよ。なので今日の一口交換は無しです」
「なんでよキャロット美味しいでしょ」
「美味しいけど私が欲しいのは新鮮さです!」
色々言いましたが大きな一口を頂くことで平等になりました。
平等です。
「んふーこれも美味し」
「全く、こんな所でお菓子を食べている時間があったら甘味屋店主の看病をしたらどうですか」
「なんか辛辣ね……」
「だって閉まってたら困りますもん」
「そりゃそうだけど」
それで健康を願うのも変な話ですが。
「さっき言ったとおりただの疲労だもん。休んでもらうしか無いわ」
「あそこ繁盛してますもんねえ……」
「甘いものってみんな好きだからね」
だからこそあそこは愛されてこうしてみんな惜しんでいるのでしょう。
なんかしんじゃったみたいになりました。
明日こそっと様子を見に行きましょう。
元気になってほしいです。
少しだけ念じてからお布団に入ることにします。
元気になあれ。