2022/02/08
「ここクイーンだろ！」
「あ、そこ４ですよ私は知ってます」
「うわマジか」
「こことここがクイーンでこっちが４ですね。そしてエースもここです」
「何でそんな覚えてんだよマジかよ。……なんかにんにくの匂いするな」
「確かにしますね。お夕飯なんでしょう」
「よっしゃ見に行こうぜどじゃあん」
「あーっ！ ずるいですよ私もうすぐ勝ちそうだったのに！！！」
フミタさんずるいです。
私勝ちそうだったのに。
久しぶりに神経衰弱で勝てそうだったのに。
本日のメニュー
・ガーリックチキン丼
・おろし冷奴
・温玉ほうれん草
・じゃこサラダ
「聞いて下さい幽々子様フミタさんがずるいんです」
「妖夢そのチキン余ってるって？」
「いや聞いて下さいひとつもそんなこと言ってないです」
いつも聞いてくれませんがここまで聞いてないとは思いませんでした。
「どじゃあんってやったんですもう少しで勝つ感じだったのに神経衰弱私が！」
「今日は倒置法を使っていく感じなのね妖夢」
「神経衰弱私ってもうただの病人になってるぞ妖夢ちゃん」
フミタさんの言うことなんか聞こえません。
「第一なんでフミタさんがいるんですか！ 今日のお夕飯はカセさんの日のはずじゃ！」
「仕事だよあの人。妖夢ちゃんが寂しいと思って私が来たんだよ」
「寂しくないです！」
「じゃあもう来ないわ。神経衰弱もやらんし飲み会も行かない」
「……そういうのずるいですよ！」
そういういたずらはだめです。
良くないです。
「大丈夫よ妖夢。フミタさんが飲み会に行かないわけ無いでしょ」
「それもそうですね」
「第一フミタさんが妖夢と遊ばないわけないじゃない。この子は遊びのことしか考えてないのよ」
「あ、すんません」
なんかフミタさんが幽々子様に言われていました。
珍しい光景です。
「じゃあ今夜も遊んであげます。ただどしゃあんは無しです」
「わかったけど今夜も遊んであげますはちょっとあれだからやめろ」
ということで今夜も秘密の飲み会です。
仕方なくフミタさんに会ってきます。
行ってきます。
