2022/03/12
「カセさん、幽々子様が呼んでました」
「ん、なんだろ」
珍しくお呼ばれしたカセさんの背中を見てからおだいどこに行きました。
今日のおやつは自家製おまんじゅうと聞いているからです。
本日のおやつ
・Y子さんお手製おまんじゅう
「この皮が限界まで薄くてあんこたっぷりな所が最高です」
「妖夢ちゃんにしてはまともな感想ねびっくり」
「どういうことですか全然わかりません」
「ところでカセさんは?」
「なんか幽々子様にお呼ばれしまして」
「ただいま」
ちょうど帰ってきました。
いつもの場所に座りもぐもぐとおまんじゅうを食べ始めます。
「んまい。あんこが狂ったように入ってるのが良い」
「ですよね」
「妖夢ちゃんと同じ感想」
「……」
「なんでショック受けてるんですか!」
「まあいい」
カセさんはおまんじゅうを飲み込んだかと思うと立ち上がりました。
「従者会議ー」
「え?!」
「久しぶりね」
従者会議です。
従者会議が開かれます。
私は急いでフミタさんを呼んできました。
「今髪染めてたんだけど」
「フミタあんた仕事中のはずじゃ?」
「……さ、私を呼んだ理由を言いな」
「従者会議ですよフミタさん」
「おおマジか。久しぶりだな」
「……後で制裁だな」
「ひっ」
フミタさんは怯えながら頭につけたなんかをそのままに席に座りました。
みんなカセさんが口を開くのを待ちます。
「まだ先になるけど、幽々子様が数日家をあけるらしい」
「んおっ」
「従者宴会ですか!」
「フミタ、妖夢ちゃん、喜ぶのはまだ」
「うずうずしてんだ……早く喜ばせろ……」
「それが花見とかぶる」
「え」
なんと初めての事態です。
「花見をずらすか、幽々子様無しでやるか決めてくれと」
「そんなものずらすに決まってんだろ。主人いねえって客に対して失礼にあたる。年に一度のでっかいイベントなんだから白玉楼の沽券に関わるっての」
「フミタさんが至極まともなことを言っててびっくりしてます私」
「妖夢ちゃんのおまんじゅうコメント聞いた私もそんな感じだった」
Y子さん酷いです。
「私もそう思う。だけど各方面にはもう日程を伝えてるから」
「急いで変更の日付を決めて、伝えなきゃってことね」
「なるほど!」
「ということで妖夢ちゃんはイマナさん呼んできて。私ら4人で日程決めるからそしたら招待券送ってるところといつものところに走って」
「がってんです!」
ということで久しぶりの従者会議は滞りなく進みました。
私は明日から各地へぴょんぴょんです。
忙しくなってきやがりました。
体力温存のため今日は秘密の飲み会は無しです。
おやすみなさい!