2022/06/15
「あ、鈴仙だ。兎のふりしてる鈴仙」
「あんた本当にそろそろぶん殴るわよ?」
なんか里では人間のふりをしている兎が怒っていました。
とても面白いです。
「おやつ食べにいきましょ」
「ねえ私いま怒ってるんだけど」
「そろそろ水ようかん出ますよね。楽しみです」
「あそこの水ようかん美味しいわよねー」
「混むと嫌なので早く行きましょう」
「そうね。急ぎましょ」
鈴仙って本当にちょろいです。
本日のおやつ
・蒸しようかん
「まだでしたか。水のやつは今度の楽しみにしておきましょう」
「そうね」
「……」
「なにその目」
「なんでキャロットケーキ頼んでるんです?」
「だって水ようかん無かったから」
「蒸しようかんとか抹茶のようかんはありますが」
「うんまあ」
「……」
「……え、なに?」
「こっちのセリフですよ。普通水ようかん無かったら違うようかんにしません?」
「いやしないけど」
「……」
鈴仙はちょろいのに、本当によくわからないです。
普通はようかんにするはずです。
だってようかんの話してたんですから。
「鈴仙とは長い付き合いですがよくわからないですね」
「あそう」
「キャロットケーキ一口ください」
「そんな言うのに食べるんだ」
「食べますよそりゃあ」
「あんたも結構わからないけど」
鈴仙はよくわからないです。
付き合ってやるのも疲れます。
その後は夏祭りの計画をたてて別れました。
夏祭りは楽しみです。
が、なんか鈴仙はよくわからないです。
夏祭りは楽しみです。