2023/02/24
お酒が飲みたくなったのでカセさんの部屋に行きました。
暗い廊下を歩いてカセさんの部屋から漏れる光を見るとなんだか安心感が生まれます。
「いつもそこにあるものと言うのは尊いものですねがらーお酒ください」
「おいなんか急にやべえやつ入ってきたぞ」
「夜は人を寂しくするから」
いつものフミタさんといつものカセさんが迎えてくれました。
今日はなんだかしっぽりな気分です。
本日の秘密のお酒
・芋焼酎のお湯割り
・枝豆
・くんせいチーズ
・ゆでウインナ
「ここの明かりは安心を生みます。生産的です」
「生産とか飲み会と対極の言葉じゃねえか」
「消費しかしてない。誇る消費者の図」
「でもいろんなお話をしますよ。お仕事の話だってするじゃないですか」
「したくてしてるわけじゃねえよ悲しいことに仕事が染み付いてるからふとした時に出る話題が仕事のことなんだ」
「フミタといるとどうしてもその話になっちゃうけど明日には忘れてる」
「なるほど、消費的ですね」
「そう言葉にされるともやもやすんな。知っててやってるけど」
「人生がそもそも消費的だから妖夢ちゃん。ただ寿命が尽きるのを待つのが人生」
「我々もですか?」
「なめんな姿は幽霊心は人間だぞこちとら」
「成仏は精神の満足だから、我々は精神を消費しているとも言える」
「もしかして完全に幽霊の皆様がごはんを食べるのって」
「感情を生み出すために飯食ってるんやで。感情とは精神を満たすガソリンでありスパイスなり」
「いやまあ実際はそんな深いこと考えずただ美味しいから食べてるけど」
「幽霊が食べたごはんはどこに行くのか問題がこの飲み会で解決するとは思いませんでした」
飲み会あとなのでちゃんと会話を書けているかわかりませんが、大体こういう話をしました。
その後も生産的だか消費的だかわからない話をしてよい時間になったので部屋に帰ることにしました
「いやあ今日はなんだか賢い会話をした気がします」
「明日には忘れてるけどな」
「それこそが肴。酒の肴は姑息な会話が一番」
「一応覚えてる限り日記に書きますね」
「なんだよ粋じゃねえな」
「粋じゃ無いと書いて無粋だよ妖夢ちゃん」
そんなことを言われましたが書いちゃいました。
全部じゃないですが。
全部は覚えきれません。
その記憶はきっと冥界のどこか彼方にいってしまいました。
残すことが正しいとはわかりませんが、残ってて悪いということはあまりないと思います。
日記ってそういうものです。
おやすみなさい。