2023/03/27
「おはようございます幽々子様。今は朝ですか夕ですか」
「夕よ」
「いつのですか」
「幸い、次の日の」
良かったです。
最悪お花見の次の次の日の可能性がありました。
「気分はどう?」
「少しお手洗いに行きたいくらいです」
「そういうのは言わなくていいのよ」
数々の死体を踏みながらお手洗いに向かいます。
もともとしんでいますが、もっとしんでいそうです。
いろんな人が鬼と幽々子様に潰されました。
本日のメニュー
・コーンコンソメスープ
「温かいスープというのはどうしてこうも人を優しく包むのでしょう」
「どうしたの妖夢、急にポエミィね」
「スープが美味しいんです」
「どうでも良いけどあなたよく飲めるのね」
死体たちはスープの匂いを察知してどこかに言ってしまいました。
どうやら食べ物の匂いすら受け付けないようです。
ゾンビのようにうめきながら這いずり回っています。
「むしろ二日酔いは少し何かを体に入れたほうが良いと経験で知っているのです」
「にしたって食い意地の張ってる子」
「うーす。ちっすちっす。なに飲んでんの妖夢ちゃんそれ」
「コーンコンソメスープです。フミタさんなんでそんなに元気なんですか」
「花見は楽しく飲まなきゃだめだろ」
この人のこういう回避術、本当にすごいと思います。
「幽々子様、なんか店屋物でも頼みます?」
「私は大丈夫」
「んじゃイマナっち里で天丼でも食うかな。妖夢ちゃんは?」
「……行きたいけど無理です。イマナさんも元気なんですか?」
「今、二人で部屋で飲んでたんだよ」
スープが限度です。
フミタさんは死体の山をかきわけて里に行ってしまいました。
「幽々子様、私の食い意地もあれらには勝てません」
「あれらは強いわねえ」
あれらを参考にしたいです。
今度、ちゃんとお話を聞きましょう。
弾幕ごっこより難しい、宴会のお酒飲み過ぎ回避術です。