2023/06/25
「あ、バナナだ」
バナナがありました。
居間の机にどんと置いてあるものは食べて良いものなので、食べます。
「バナナ美味しい」
手軽に食べられて美味しいのがバナナです。
バナナは美味しいです。
「うーい」
「あ、フミタさん」
「……んふっ」
「なんかこれ前にもありましたね」*1
バナナ食べてるだけで笑われるなんて心外です。
本日のおやつ
・バナナ
「カセさん連れてくるわ」
「連れてこないでいいです。……ああもう」
行っちゃいました。
また笑われます。
なんて失礼な人なんでしょう。
二人分の足音が返ってきました。
「私忙しいんだけどー」
「いいからいいから。あけるぞ」
ふすまが開けられました。
そこには笑いをこらえてるフミタさんと、面倒くさそうな顔のY子さんがいました。
「んひっ」
「うふっ……なんで両手に持ってんだよ」
「なんかこれ甘い気がして食べ比べていました」
Y子さんは一瞬うつむいたかと思うとお腹を抱えてゲラゲラ笑い始めました。
無視します。
この人たちは人を笑い者にする悪い大人です。
「はーいいもん見た。笑った笑った」
「だろー?」
「妖夢ちゃんなんであんなバナナ似合うのかしらね」
「サルっぽいんだろ」
「あーわかる。子ザルね子ザル」
「……」
そんな会話が遠のいていきました。
……これ、斬っても許されますよね?
真剣に今度幽々子様に相談してみます。
*1 2022/10/22